使うほどに手に馴染む津軽塗のお椀

店主は青森出身で、津軽塗(唐塗)が身の回りに普通にある家で育ちました。

そのせいか、唐塗が大好きで、色数の多さや模様の面白さ、見ていて飽きることがありません。

錫の金属的な光も相まって、なるほど「宝石塗」だなと思います。

津軽塗は、京都や輪島のように、工程を分業して作るよりも、

木地作り以外を全部ひとりで作る職人が多い産地だと思います。

津軽塗だと、50工程ぐらい。
ひとくちに50ぐらいと言うのは楽ですが、漆は何をするでも時間が掛かる素材なので、

集中して気持ちがのっている時も、諸事重なって気ぜわしい時も、

職人の集中力や忍耐力を試すがごとく、ある程度時間が掛かるので、

それを少なくとも50回は堪えた結果、生み出された美しいものが漆器。


スマホの画面がジリジリ開くのが遅くてイライラするような方には、

想像出来ないような繰り返しですよね(笑

職人の命、時間、精神みたいなものが、

その間ずっと木地にこめられて出来上がる訳です。

そして出来た津軽塗は、堅牢で美しく、

一生ものの器と言っても過言ではありません。


昔はお殿様やお大尽しか手にできない器でした。

ある種、ステータスも込められた高級品。

現代は、幸いなことに【どなたでも】手にすることが出来ます。

漆だけではなく工芸品全般ですが、昔からあるものは

時間を掛けて昇華された機能や性能、価値を内包しているものが多いです。

そして、美術品のジャンル以外は、使ってみるという体験や経験があって

初めて良さが分かるものも多いもの。

店主、せっかくどなたでも手にすることが出来る時代に生まれたなら、

ぜひお殿様やお姫様が慣れ親しんだ「漆の良さ」を味わってみて欲しいのです。

津軽塗は、ご覧の通り、美しい色合いが魅力のひとつ。華やかです。

もやもやした抽象柄の中にも複数の色が隠れており、その内の一層は錫の銀。

飴色の透き漆を通すと錫の銀は「金色」になり、輝きに変化が出ます。

そんな金属的なきらめきがアクセントとなり、津軽塗(唐塗)は、

奥行きのある光を放つのです。

普通のお椀だけど「宝石塗」

※津軽塗の製作過程のご紹介ページを製作中です。


赤い唐塗のお椀

木地は木目が美しいケヤキを使用しています。
サイズ:∮115×H65mm 

¥16,500

  • 在庫あります
  • お届け日数:1~3日1

朱色の唐塗のお椀

木地は木目が美しいケヤキを使用しています。
サイズ:∮115×H65mm 

¥16,500

  • 在庫あります
  • お届け日数:1~3日1

※お店でも販売しているので、タイミングが悪いと在庫がなくなる場合があります。

 注文前の在庫確認は、お気軽にどうぞ。