来年1月20日をもって、実店舗を閉店いたします。
以降は、通販をメインに、イベントや催事出店でお客様との交流を考えております。
12月は普通に営業予定です。
年内の最終営業日は12/28(土)です。
1月年明けから、処分したい備品をメインにセールを行う予定です。
欲しいものがございましたら、ぜひご協力いただけたらと思います。
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現れるお客様達、取引先に自営業仲間、どなたも魅力的な方ばかりでした。江古田の街で出会う人々はどなたも「普通の人です」といいながら、個性や才能あふれる方ばかり。会社勤めの頃には知り得なかったような、ひとりひとりの素晴らしさを味わう日々でございました。
たくさんの方が、何かしら出来事や身の上話をしてくれて、ひとりひとりの思いや考えを聞くたびに、誰一人として簡単には生きていないし、何かしら抱えながら、精一杯生きていると知ることが出来ました。そのたびに、愛おしい気持ちになり、がんばれと応援したくなり、勇気をもらったし、私も頑張ろうと今に至ります。
コロナの3年間、その後の2年が過ぎてみて、人々の暮らし向きや考え方が随分変化したのだと思います。その結果は売り上げにも出てきており、事業は数字、店のたたみ時がとうとう来たという感じです。
何なら自分の家より好きな場所なので、ここを離れるのは寂しいです。
様々なしゅん巡がありましたが、今まで気に掛かりながらやらずに来た事、今しかできない事が他にあったなと気付き、店というアンカーを捨てることにいたしました。
「ひとつは家族との時間を楽しむこと」
大学進学で一人暮らしを始めてから40年ほど、年に数日、帰省の時間しか親との思い出がありません。親がまだ元気なうちに、一緒に過ごしたかったのです。友達との時間はまだ猶予があるけれど、親との時間は、あと残りいくらあるのか、今しかないなと思いました。昨年春に、大好きだった元上司が亡くなったのもきっかけになったかなと思います。
「もうひとつは、店という定点に固定されない生き方をするということ」
お店やってて辛かったことは、来客を待つ身ということ。
お店番がいないと店は稼働しないということ。
暇な時間を店以外の事に使えたらよかったのですが、わたしはそういうのが下手でした。お店にいるのは楽しい反面、お店に縛られていると感じる部分もあって、寂れていく商店街を見続けるのもしんどかったし、ここから飛び出してもっと自由になりたいという欲求がずっとありました。先日初出展したデザインフェスティバル60に参加してみて得た印象が、後押しになったと思います。
通販は江古田を出ても出来るお商売なので、引き続き弱小個人商店は継続。あとは、生活基盤が落ち着いたら、催事やイベントに参加して移動店舗でリアルなお客様とのふれあいを楽しむことを増やしていく、そんな風に考えております。
残り少ない日々ですが、江古田の実店舗で、店主との雑談を楽しんでいただけたらと思います。
総じて、幸せな時間を過ごせました。
みなさま、ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いたします(店主 拝
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閉店するまでのあれこれ、引っ越してからのあれこれ、きっと少々波乱万丈になることでしょう。あんまり事業縮小などネガティブなことについての情報が少ないもので、そのうち記録としてブログに書いてみようと思います。書いたら、X(旧Twitter)でお知らせ予定です。読んでくだされば幸い。