ピグマリオン面

林さんがちょちょいと遊んでみたカスタマイズ事例。瞳の色を変えるだけで、表情が随分変わりそうです。

本当は昨年2021年に発表したかったピグマリオン面。

いろいろあり、ようやく発表に至りました。

ギラギラしたサイバー系の作品発表が続いていた林たけおさん。

今回の新作は、林さんの金魚達に通じるような、優雅に流れる曲面やラインの美しさ、陰影の美しさを味わえる作品。

そしてこちら、お楽しみ要素がおまけされておりまして、瞳のパーツが３サイズついてますから、好きな瞳のサイズが選べます。ちょっとの事ですが、表情が変わりますから、大事。

組み立て見本を最初に見た印象は、男とも女とも分からない、能面のよう。
冷たいような、無表情。

でも、長く眺めていると、いろんな表情に見えてきます。

見る人の心が投影されるようです。

ピグマリオンという名前の由来を林さんに聞いたら「秘密」とのこと。（マスクフェスなどで林さんご本人に直接聞いてみてくださいな）

普通に思えばギリシャ神話のキプロス王ピグマリオンの逸話。

現実世界の女性に失望し、自分の理想を彫刻で作り上げ、その像に恋をしてしまうピグマリオン王。思いを寄せても命のない彫刻は応えるはずもなく。応えぬ彫刻の傍らで弱るピグマリオン王を憐れんだ女神アフロディーテが彫刻に命を与え、二人は結ばれたという物語。

店主的解釈だと、ピグマリオンは『完璧な美の追求者』。

思った通りの美を作り上げるだなんて、世の人々が願って止まない才能。

何を美とするかはその人次第。

それぞれの美を心に、追求者に成り切ってください。

※こちらのペーパークラフトのデザインは、林たけおさんに帰属するものです。

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