地下足袋の履き方やお手入れなど

祭り地下足袋は、足袋と同じように、コハゼという金具を受け糸に引っ掛けて固定します。受け糸が何列かついているので、ちょうどいい位置の受け糸に引っ掛けていきます。

一番下の足首辺りの受け糸が一番内側、上に行くほど外側の受け糸に引っ掛けるイメージ。コハゼがずれて引っ掛けられても、布に重なり分があるので隙間が開かないようにはなっています。

 

ちなみに。

店主は上から3枚は受け糸に引っ掛からない(太い)のですが、女性で祭り地下足袋を履いたことがある方の多くは「上の方掛からないよね」と言いますから、全部掛からないからといって太い訳ではございませんから、ご安心なさってください。

胴の布を折り返して、スリッポンのようにつっかけ履きも出来ます。

サイズタグはハサミで切り落とした方がカッコよし。(胴の内布にハンコ印刷でサイズが押されているロットもありますが、近寄らなきゃ見えないのでスルーしましょう)

●地下足袋のサイズはタイトめ

祭り地下足袋は、最初に履いた時に少しきつめに感じるぐらいぴったりに作られております。綿生地がこなれて少し伸びて、足の立体に沿うようになると、素足の延長のような感覚で歩ける履き物です。

 

ただ、履きなれない方にはこのタイトさが窮屈に感じる場合があり、サイズを決める時には少し注意が必要です。「足囲が大きめの方」は、最初に履くなら靴のサイズよりも0.5cm上のサイズを選ぶと失敗が少ないと問屋さんから聞きました。

 

もしも少し大きく感じる事があっても、足指の部分の二又のとコハゼのおかげで、足が遊んでしまうことは無いので、歩行に違和感はないはずです。

 

1足履けば、感覚がつかめますから、次回はピッタリで発注するかを判断すればよろしいかと思います。

●地下足袋のお手入れ

洗う時はブラシで手洗い推奨。洗濯ネットに入れて洗ってもOKです。その際は大きい洗濯ネットではなく、ぴったりサイズのネットに入れてください。

 

干す時は日陰干しで。乾燥機はNGです。乾燥機に掛けると、生地が乾燥で縮む時に、靴底のゴムの接着がはがれることがあります。

 

絵付けに使っている水性アクリル塗料は、色落ちはしないのですが、細かい線画はブラシで擦ったり、洗ったりするたびに色が落ちて褪せていきますから、洗うよりも汗を乾かすことを心掛けていただいた方が、ビジュアルの劣化は少ないと思います。

 

使っている水性アクリル塗料はpebeoのセタカラー不透明色です。薄れた色や模様を描き足したい方は、色番号をお伝え出来ますので、「お問合せフォーム」からお声がけください。