のごみ人形の干支土鈴、やっと店頭に並びました。
「のごみ」は佐賀の地名、能古見。
卯、午、未と、年賀切手に図案採用されているので、どこかで見た事がある方は多いはず。
手の中にするりとおさまるような流線型。
胡粉の刷毛模様が手作りならでは。
紅白のおめでたい色に稲穂のもみ粒模様。
そして素朴な土鈴の音コロコロ。
のごみ人形工房は、染織家の鈴田照次氏が開いた工房。終戦後に始められた工房なので、産地としては歴史は浅い方かも。
今の工房主は、息子さんの鈴田滋人氏、「木版摺更紗」の工芸技能で人間国宝に認定されている方。
お二人の作る土人形、絵付けや造形の元には、着物の図案があるように感じます。
子は大黒様のお使い、白ねずみ。
大黒様は豊穣と食べ物の神様。
米は命をつなぐ食べ物、
お金代わりに年貢など支払いに使われた貨幣と当価値の存在。そんな米粒のようなすんなりした流線型。
豊かさの象徴=稲穂、もみ粒模様。
耳の赤は太陽。
子はここから芽吹くを象徴する干支なので、緑の稲葉が鼻筋を走る。
「絵付けの色調が他と違って洋風、濁りが少ない色使いで明るい、暗さが無いとこが魅力ですよね」と鈴田孫君に伝えたら、鈴田祖父が意図してこの色調にしたんだとか。
手描きしているから、目の印象やひげの勢いが一つ一つ違いますから、出来れば店頭で眺めて、ピンとくる子をお迎えして欲しいなと思います。
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