昨日寝る前に読んだ本「人生を変えるアニメ」
私が大好きな声優さんの一人、平川大輔さんが「自分を切り拓く道を前にして」というタイトルで、初っ端に文章を書いておりました。
平川さんがラジオなどで話しているのを聞いていると、滲んでくる人の良さや誠実さ、優しさに癒やされる気がいたします。
今の平川さんは、もちろん年齢重ねた人間性の厚みや深さということもあるでしょうが、若い頃からとても繊細で丁寧な声の演技をされる方で、演技の幅も広く、年の割に老成していた方だったかと思います。
本の中では、ご自身が主人公の親友役をやったアニメ『巌窟王』を紹介しながら、転機に差し掛かった頃の自分について書いているのですが、水のように入ってくる内容と無駄のない美しい表現に惹きつけられ、眠いのに何度も読み返してしまいました。
(巌窟王は2004~2005年放映、ちょうど海外で働いていた頃で見逃しているアニメ。見てみたいです。)
リアルな人生の転機は、パツっと1秒で全部変わる事は少ないものです。生きる時間というのは、連続性の中で変化していくものだから、化学の実験みたいな反応は起こる方が珍しいはず。
実は後になって「あそこが転機だったな」と分かる程の時間+状況変化だってことが多いのではないでしょうか?だから、変化の最中にいる人は、変わりたい/変えたい心を抱えて逡巡したり、もがいて壁にぶつかるしで辛いものだし、いつ抜けるか不明で不安。
いつ、このトンネルを抜けられるのだろうかと、見えない先を見る、そんな感じ。
私は、しんどい時ほど本を読みます。
自分の心を代弁しているような表現に出会うと、それだけで救われる気がして、更にその物語の結末が好ましい雰囲気だったりすると、私もそうなりたいと奮起したり。私は、他にヒントや救いを求めるタイプなんですよね。
平川大輔さんは文中で、自分も声優だけで食べていけていない時期だったし、その不安が作品と配役にシンクロしたのかもしれず、だからこそいい表現が出来たし、あの表現は二度と出来ないと書いておりました。この振り返りは、数年経って変化した平川さんから出てきた言葉。
いい事からよりいい事が生まれるから、何もかもいい事だらけがいいなんて無い。苦しい切ないところから、何かをすくい上げる方の方が多いのではないかと思います。
前回のブログでも書きましたが、私達は生まれながらに、幸せ変換装置を装備しているのです。
今、切羽詰まっている方、今あなたの辛さは、幸せになるためのプレリュード(前奏曲)
大丈夫、何とかなる!ほんと、ほんと。
コメントをお書きください