真ん中に糸を通す穴が開いているガラス玉を「とんぼ玉」と呼ぶそうですね。
とんぼの目に似ているから「とんぼ玉」と呼ぶようになったと書いてあるものを見て、その名称が出来た当時に作られたものの形が、トンボの目に似ていたのかな?と想像。語源は、結構曖昧なところがあるようです。
正倉院の宝物に、とんぼ玉も入っているそうですよ。製法と材料も一緒に保管されていたとか。ということは、天平時代には製法が伝わっていたことになりますね。
とんぼ玉が庶民のものになるのは戦後で、平安の頃は仏教美術の装飾に使われ、高貴な方々しか目にすることが出来なかった模様。
江戸時代、長崎の出島に入ってくる舶来品と一緒に、欧州の製法や技術が入ってきて、ようやく安く作れるようになり、かんざしなど身近な装飾品に使われるようになります。
明治の頃に一旦途絶え、昭和の戦後に製法や技術が復元され、今に至ります。
同じ素材を使っても、出来上がりの色形がひとつずつ違うところが面白いです。小さい粒の中に、奥行きがあって、ひとつの世界が閉じ込められているようで、見飽きることがありません。
小さな宇宙。とんぼ玉。
お気に入りを見つけてください。
根付に仕立ててありますが、パーツとしてお使いいただいて、オリジナルのアクセサリーに仕立ててみても素敵だと思います。
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