店主、眉毛を全部剃っております。
高校時代だと、そんな奴、ヤンキーしかおりませんでした。
何十年と経って、当時不良の象徴のような眉無し顔。
遺伝だから仕方ないことなのですが、私の眉毛は父親そっくりで、父の顔になら調度いいだろうに、私の丸顔にはどうにも収まりの悪い形。
しかも、体の歪みが現れているのか、左右で形が違い、高さもずれているので、化粧をするたびに左右のバランスが取れずに四苦八苦しておりました。
私は中島美嘉さんの顔が割りと好きなのですが、彼女の顔は、眉毛があってもなくても美しいのです。眉毛って、もしかして無くてもいいんじゃなかろうかと思ったら、一度剃ってみようかなと思い立ち、ザリザリとさようなら。
剃りながら、やってはいけないことをしているような、不思議な感覚で、元をたどれば、学生時代に流行っていた不良ファッションの要素なので、禁止の刷り込みが強く入っていたんだなと自覚。
でも、ちょっと伸びてくると、鏡に近寄って化粧する私には眉毛ラインがバッチリ見えるもので、やっぱり眉毛を見ながら化粧してしまい、結果、左右のバランスがおかしな「いつもの顔」になってしまいます。
生まれてからずっと目にしてきた自分ですから、良くないものだから止めようと思っても、中々簡単に消し去れないもので、忘れたくてもフラッシュバックしてしまう、トラウマのような存在に思えてきました(笑
自分の事だからこそ、変えることなんて、簡単なんだという思考回路に、早く慣れてしまいたい。朝三暮四でもいいから、いいと思う方向へ、変えることを厭わない思考回路になれたら、人生はもっと自由なんじゃなかろうかと、朝の化粧のひと時、うまく描けない眉毛を見ながら思った次第。
今年は、私自身もそうなのですが、周りの人、お客様から聞く話も、変化が起こる+流れが早くて目まぐるしい方が多くて、いい事なら喜ばしいけれど、悪いことだと捕らわれてしまいがち。何で、どうして、こうだと良かったのに…変えられない過去を思ってグルグルするのは無駄ですもんね。
私にとっての眉剃りと同じように、これはダメと自分に知らず課している制限って、「どうしてダメなの?」と自分に問うてみるといいですよね。
大した理由が出て来なかったり、自分以外の誰かに迷惑をかけないようにとか、他人を言い訳に使っていたりしたら、自分には要らないものだなってすぐ分かりますから。
一昨日、実家の家族が上京してきまして、久し振りに一緒に過ごしたのですが、ヤンキーみたいに全部剃ってる私の眉毛を見ても、両親とも「なんて格好しているの!」と責めることはありません。
やってしまえば、越えてしまえば、制限なんてそんなもんだなーと、あっけなく思いました。
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