諏訪の神

江古田駅南口のみつるぎカフェのオーナーさんは、神官の勉強をするため、かれこれ3年ほど学校へ通っていたと聞いております。

FBだったかで、「この本を読もうと思う」と書かれていたのを見て、興味本位で図書館で借りました。

自分の趣味や知識欲から借りたい本が無い時には、こうしてどなたかの読んだ本や、読みたい本を読んでみます。新しい世界が見つかったりするので、なかなか刺激的。

ちなみに、諏訪の神は、結構衝撃的な本でした。
何しろ、サブタイトルが「封印された縄文の血祭り」です。

読み進めるうちに、全く思い浮かべたことが無かった、別な神を信仰する人々の存在を感じるような内容に、ドキドキしました。

 

大して信仰心を感じない現代生活の中で、まだ守られている風俗や習慣が、もしかしたら、遠い過去に根ざしていたものだと思うことさえも、新鮮でした。

 

前に、絵巻物に描かれた絵から、風俗なり当時の事実を読み解く手法を読んだ時も、気付かなかった過去の事実が、こういうふうに可視化されるのか!と驚きと共に感動し。

一見、筆書き文字が読めないので「ふーーーん」と流して見ていた歴史資料が、私には読み解けなくても、〇〇な情報が残っているといいなと思って読む人が見れば、お宝資料となる現実を実感して、時代を超えて「残す」ことの意義を、本当に実感したような気が致します。

 

私には、こういう分野の基礎知識が欠けているので、これがどういう位置づけの事実なのかが分かりませんが、今まで見ていた世界観と違う層が見えてきたことが、とにかく新鮮で刺激的で!!!ちょっと興奮気味。

文章は、正直読み進めるのが辛いぐらい、分からないことが普通の口調で羅列されるので最初の方で挫折しかけること請け合いですが、1/3ほど超えると「うおっ!」ってなりますよ、この本。

●神に生け贄を大量に捧げる信仰のスタイルがあったかもしれない

●神は、私達が知っている神以外が存在したかもしれない
●私達が知らない神を信心する人達を葬り去った歴史があるかもしれない

●違いは、この変化は受け入れられないというサインかもしれない

私の若い頃は、長野といえば避暑地からスキー場、ペンション旅行ともてはやされた地ですが、何故か足が向かない地だったのですが、この本の論調に乗っかってみると、私は今の正史の神様を信じる民族みたいです。だからこそ、この本が投じる、私が今まで存在すら思わなかった人々と信仰をつきつけられて、ガツン!と衝撃を受けました。

世の中には、いろんなことを研究している方がいる、それが、とてつもない価値を含むのではないかと、自分では理解出来ないことながら、今回の衝撃が大きくて、

 

受け入れられないからと言って、潰してはならぬ!と私の神様が言うので、その通りかなと感じた次第。

過去には行けませんから、事実は分かりませんが、今ある私達は、様々な可能性の先に生き残ったという幸運をことほぐことが、まず肝要と、思いました。

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正直、変な本ですが、衝撃が大きくて、捨て置けないというのが本音