先日、店を早仕舞いして、大泉学園にある町田邸のお庭で開催された蛍の鑑賞会に参加しました。
町田さん個人が、ご自分の小さな頃の景色を無くしたくなくて始めた蛍の飼育。15年続いているそうです。水質管理、水温管理、簡単なことではないはず。
私の育ちは青森県は黒石市。津軽平野。
周りは田んぼやりんご畑。
川の水が澄んでいて冷たくて、
そんなところで9歳まで過ごしました。
祖父母の家の辺りを夜の散歩で歩くと、農道は街路灯なんてありませんから真っ暗。その代わり満天の星が美しく、虫の気配が濃厚で、それが当たり前の田舎暮らし。
確かそんな散歩の時に、祖母が蛍をつかまえて、虫カゴに入れてくれまして、しばし観察したら放してあげたのを思い出します。祖母の笑っている目尻の形を思い出します。
蛍は、大きな光に見えていたものです。
町田邸のお庭に腰掛け眺めた蛍は、思い出の中の蛍よりも小さい光でしたが、とても明るい光で、ふわふわと飛ぶ様子も重量感なく不思議。明滅する光もゆったりしており、自分の中の時間の流れが穏やかになっていくのを感じました。
人工の光では味わえない穏やかな気分。
得がたい体験をすることが出来ました。
町田さんと保存会の皆さんの活動に感謝です。
来年も、また見に行けたらなと思います。
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