江古田マップの実現に、忘れてはいけないのが
デザイナーの高砂航さんの存在です。
江古田マップの1号は、
高砂さんが自主制作・自費出版してい「nerimaga」に掲載された
10店舗に優先的に声をかけ、プラスαで計14店舗で発行しました。
配布は掲載店+αで、高砂さんが地道に配り歩いてくれました。
「やりたいことやってるだけなんで」
とサラッとしている高砂さん。
nerimaga。
何しろ個人の自費出版ですから、店側はただで作ってもらった訳で、
集客に悩んでいる新米店も多かったため、掲載店はどの店も、
「こんなにカッコ良くお店を紹介してもらえた!」
「自分とこ以外でも配布してくれてるんだ、ありがとう!」
と高砂さんに感謝したし、喜びました。
(皆で配布する、というアイデアはnerimagaが元)
高砂さんに、どうして自費出版なんてやろうと思ったのか質問すると、
グラフィック系のモノづくりが好きで、他に特別趣味もないし、
クライアントの意向も気にすることのない自費出版スタイルは、
趣味の延長みたいなもの、とのこと。
お金を使って仕事と同じようなことをやって、楽しいのか!?と
店主的にはとっても疑問だらけでしたが、今となっては分かります。
店主も、サラリーマンの時なら休日出勤はお金をもらっても
やりたくないことのひとつでしたが、個人商店を始めて、
お客様との関係が出来てきたら、定休日もお店を開けたいほど
お商売が楽しいと感じるようになりましたから。
この感覚、楽しくて嬉しくてたまらない感覚、
失敗したらどうしよう?という開業前の山谷を
越えた人だけが味わえる素敵感覚。
ところで、店主と高砂さんは、
思わぬところでつながっておりました。
店主がインテリアデザイナー職をやっていた頃、
高砂さんも同じ業界の仕事をしており、
共通の知人と仕事をしていたことが判明。
当時、高砂さんがデザインした社内用マニュアルを
私は見たことがありますが、新鮮な構成と見やすい内容で、
旧態然としたマニュアルを作っていた私は、
「こんなの、私には出来ない…」と悔しさ混じりの羨望で見たものです。
nerimaga掲載店のWild NatureやVieillのオーナーは
ただでここまで作ってくれた高砂さんに、いつか恩返ししたいね、
といつも言っており、江古田マップもそのつもりで依頼したのですが、
残念ながら、予算潤沢ではない企画なもので、
高砂さんは出血大サービスで受けてくれているのが現実です。
江古田マップ2号は21店まで参加店が増えましたが、
参加店が増えれば増えるほど、高砂さんへお支払いする
デザインフィーが一般相場に近づく予定なので、
恩返しするにはもう少し続けていかないといけない感じです。
※次の発行は9月予定なので、参加希望店は7月までに
お声掛けください。
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