夜な夜な、どんぐりの下ごしらえ中。
数が多くて、やってもやっても終わらないし、かなり嫌気がさしているところ。でも、お客様と「一度食べてみたい」「縄文グルメ」なんて約束したので頑張っております。
どんぐりは、環の斜め向かいの喫茶店「林檎」のオーナーさんが分けて下さいまして、たんまり、こんもり。今年は成りが悪く、実が小さいのだとか。
アクが強い実だと聞いていたので、まずは重曹を入れて茹でてみました。ネットの書き込み通り、甘みがない栗のような印象です。
「お、これは食材としていけるかも」と思った途端に、後追いでこれでもかと渋みがやって来ます。口の中の感覚がバカになるような渋さで、悶絶。
ネットで調べてみると、どんぐりの渋みはタンニンだそうで、水溶性なので水に晒し続けていればいつかは抜けると分かりました。
茹でた後に乾煎りすると、皮に亀裂が入り、渋皮ごとキレイに剥くことが出来ます。小さくてたくさんある実を、せっせせっせと剥き続けていると、没頭して無我夢中。のち、ハッと気付いた頃にはどっと疲れきってしまう「どんぐり剥き」
こんな面倒を頑張って、縄文人はどんぐりを食べていたのかと感慨深い感じがします。どんぐりを手に入れるのは無料。季節の恵みとして、たくさん拾ったことでしょう。でも、食べるまでに時間掛けて手間を掛けて、ようやく『食料』とすることが出来たのでしょうね。
現代人はいろいろ便利になって、食に掛ける時間は随分はしょれて短くなっているはず。たまに、こんな風に時間が掛かることをやってみると、食べるまでの手間を考えると無駄に出来ないという感覚が更新される気がいたします。
今夜も、どんぐり剥きに精を出す予定です。
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美彩 (日曜日, 17 11月 2013 16:56)
そっか、どんぐりって、えぐみがあるんですね。こりゃ、試行錯誤しそうですね。でも、そりゃそうか。美味しかったら、道にどっさり落ちてないですよね。皆、拾っちゃいますよね…
佐藤多喜子 (日曜日, 17 11月 2013 17:12)
美彩さま
友達の飲食店が、どんぐり料理にトライしてくれるというので、渋抜きがんばろうと思います。
美味しかったら落ちてないっていう発想がいいなと思いました。確かに。