8月の休みに出掛けた山梨・甲府。
目的は印傳を見ることだったので、最初に印傳博物館へ行こうとバス停へ。ところが、時刻表を見るとしばらくバスがない模様。徒歩15分程度の位置だと思ったので炎天下、甲府駅前を散策しながらとぼとぼ歩いていくことにしました。
どこの地方都市でもそうですが、車で移動する人が多いせいか、歩いている人は少なめ。銀行はたくさんあるのに、商業施設や飲食店が少ないような・・・どこへ行けば○○が買えるといった予想がまるで立たない雰囲気です。
歩きながら、ちょっと考えごと。
山梨は登録されている伝統工芸品がたくさんある県です。でも駅前の商業施設で見かけたのは印傳ぐらい。和雑貨屋のような店も駅前に見当たらず、地元でさえこんな状態。どの工芸品も先細りな状態なのだろうかと思えてきます。
実際、作り手が1名、後継者なし、という工芸品もあります。惜しいことです。
では、そんな工芸品を全部取り扱いしたいと私が感じるかといえば「そんなことはない」、それも事実。欲しい方がいらっしゃると感じるような商品以外は、やはり取り扱うことは出来ません。
じゃあ、取り扱いたい商品とはなんぞや?というと、今の生活にも馴染むもの。デザイン、機能、価格など、買う側(使う側)と価値観と存在のズレが大きいといずれ廃れて消えてしまうような気がしております。
伝統工芸品は日々増えるということはありません。今はまだ開業したてで取り扱えていないものが多い状態ですからまだいいとして、中長期的にはどうか?を考えながら、一路「印傳博物館」へ。
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