私は漆が大好きです。特に小さい頃から身の回りにあった津軽塗が好きです。色柄の独創的ところも好きだし、堅牢で実用的なところも好き。
私が小さい頃は、どの家庭でもお椀や茶器箱、茶托、お重に飯台、文箱などなど、当たり前にあったものです。今となっては、何て贅沢な普段使いの数々、と思います。
環を始めたのも、きっかけは漆。
事業計画を立てている最中は、いろんな作家さんの器を並べて…とどこかで見たことがあるようなお店を想定していたのですが、自分が元々デザイナーでもの作りに強い興味があることと、手工芸は小ロットでもオリジナル製品が作れる場合があると気付いてから、オリジナル商品という形で、漆の美しさや使う楽しさを提案していこうと心がするりと決まりました。
とは言え、開発は手間も掛かりますし、お金も掛かりますから、年に1点リリースするのが当面の目標です。
2011年、開業の時にはお椀とお皿を作りました。
2012年、何を食べるのにもちょうどいいスプーン。
2013年、今年はヤモリのブローチを予定しております。
ヤモリというか、爬虫類や両生類のイメージと唐塗の抽象的な模様は相性がいい!というのが私の持論。塗師の木村正人さんをまたまた困らせてしまうかもしれません。
最近、ガラスや陶器に漆を塗った製品をよく見かけるようになりました。生地としていいのでしょうね。それで、今回のブローチは素材トレンドにのっかって、ガラスの生地に漆を塗ったブローチに仕立てようかた思っております。
生地のガラスのヤモリは大阪の会社に試作してもらう予定です。イメージ画像を送ったのですが凹凸感を伝えたくて本日は樹脂粘土で模型づくり。
本日、雨の日。
来店客が激減する店なので、こういう作業に没頭できます。たまたまやってきた大学の友人を捕まえ、友人にも作ってもらいました。
実はわたくし、大学1年の基礎科目で彫塑があったのですが、壊滅的な出来栄えで先生にため息つかれたことがあります。妄想の中では素敵な3Dが出来上がっているのですが、手で再現することが出来ない出来の悪い子なんです。
それで、友人の方が器用だしいいものを作ってくれるだろうとお願いしたのですが、ご覧の通り。
乾燥したらガラス細工屋さんに送る予定なのですが、これ送ってもいいのかな?ってクオリティで、ついつい笑っております。
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はは (土曜日, 11 5月 2013 17:11)
いいねぇっ...って、思う!。絶対に。
でもガラスって重くならないかな?
私的にはやはり、木で・・と感じるけれど...
輪島塗のタマのブローチはどんな薄い布地の襟元にも
付けられるのとね。
renka (土曜日, 11 5月 2013 19:10)
あの〜〜〜……完成したら1個欲しいです。すさまじく気の早い話ですが予約したいです、はい。ヤモリというかトカゲさんはS字の脚線美…じゃない、曲線美が悩ましいですな。
佐藤多喜子 (土曜日, 11 5月 2013 20:00)
>renkaさま
超気が早すぎます!笑
この先、試作の経過を見ていただいて、
完成形をご覧になってからご注文下さい!
ありがとうございます!