和裁しおやに誘われて、本日は浜離宮のお正月恒例のイベント、「諏訪流放鷹術実演」を見に出掛けました。
湾岸だけあって、風が強かったのですが、雲ひとつない晴天で日向は暖かく、大勢の方達とひととき、鷹の美しい飛翔に見とれました。
いまどきは、テレビなどで作られた絵を見ているので、鷹匠が鷹を放つと、獲物まっしぐらで簡単に捕らえて収獲のイメージが出来上がっていますが、実際は非常に繊細で地道な訓練と愛情の積み重ねなんですよね。
強い動物は、強いなりに非常に臆病で命の危険に対する防衛本能が強い訳で、ゆえに永らえる部分があるはず。実演中の解説であったのですが、餌を捕らえた時が一番無防備になるため、そこをカラスに襲われたら鷹といえども弱いとか。
言葉の通じない上に犬のような序列のない世界で生きている猛禽類に「鷹匠の私がいるのだから安心せよ、必ず私が側に行くまで餌を捕まえたままじっとしていなさい」と刷り込むことが途方も無いことに感じました。
正直、実演の演目の中には「え?歩いて周囲を鷹に見せて慣らすだけ?」と凄さが分かりにくいものもありました。いま、落ち着いて考えれば、野生の生き物と付き合うことの難しさや厳しさが端的に現れていることにも思えます。
そして、現代の鷹匠に女性が多いのは意外でしたが、鷹と寄り添う姿を見ていると、意外は無しと思い直しました。彼女達は守り信頼する力が強い印象。穏やかで、強く美しい女性達でした。
店主は以前、勝どきに住んでおりまして、晴海通りや湾岸は通勤&生活圏だったので非常に懐かしい場所でして、浜離宮から築地へ移動し海鮮丼を堪能して本願寺でしばしお経の優雅な音でくつろぎ、銀座まで歩いて巣鴨へ移動しとげぬき地蔵でお参り。マルジの赤パンツを家族分買って本日の行程終了。
久しぶりに東京観光した気分。
とても楽しい正月休みでした。
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