12/6まで渋谷アップリンクで上映中の記録映画『昭和の家事』。映画上映のあとで、昭和の家事ワークショップも催されております。
昨日は「目から鱗のぬかの効用-美容からお掃除まで」の日。店主のFB友達がワークショップのスタッフとして参加した企画です。その方から頂いた、ワークショップのキットに入っていた読み物に目が釘付け。
ひと口に糠と言っても赤糠、中糠、白糠、特白糠と種類があるとは店主も知りませんでした。使い向きもそれぞれあるようです。糠漬けが好きなわたくし、案外不勉強。
糠の油分が皮脂汚れを落とし保湿になるというので、お風呂で顔を洗ったりしていたのですが、若い方はそういうのを知らないかもしれませんね。
ふむふむ、と読みながら、私の祖母が思い浮かびます。祖母はまさに記録映画に出演している小泉スズさんのような人でした。いろんなものを手作りしてくれる人でした。
小学生の頃、周りの友達が五本指の手袋をしているのを見て、ああいうのいいな~と言ったら、ピンク色の細い毛糸を買ってきて、台所の竹串で五本指の手袋を編んでくれました。
こんな風に作るのかと驚いたものです。出来上がったら、少し長い指もありましたが、手にピッタリで嬉しかったものです。当時から共働きだった両親の代わりに、ふと感じる寂しさを、こんな風に祖母が埋めてくれました。
あの頃、祖母は家事をしながら話し掛けて来る事があり、あまり記憶には残っていないのですが、ひとつひとつのコツみたいなものを教えてくれていたような気がします。
「昭和の家事」を見に行きたいのは、半分は祖母を思い出したくて行きたいのかもしれません。
ところで、店主には糠以外に日常的に使っている昭和的アイテムがあります。それが卵の殻。卵料理の後には殻を洗って干してはせっせと溜め込んでおります。さしずめ卵の殻コレクター。
糠床に入れることもありますが、メインはクレンザー代わり。水筒の底や瓶の底を洗う時に欠かせません。ご存知ない方、想像がつかない方向けに解説いたしますと、これを入れて少量洗剤を投入し、手でふたをして思い切りシェイクするとピカピカになります!
お店では深いところを洗うような細長いたわしを扱っておりますが、卵の殻も捨てたもんじゃありませんよ。
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