伝統工芸品と和雑貨の店、環(かん)の店主です。
今日は『自分のためのプチ特注』について。
環では新潟の桐箪笥屋さんから米びつを仕入れております。
この米びつは軽くてすっきりしたデザインなので、リビングに置いて整頓がつかないあれこれをしまったりしても違和感なくお使いいただける一品。
こちらを、随分前から買おうかどうしようかと悩んでいらっしゃるお客様がいらっしゃいました。何度もご来店いただき、風情は好きなんだけど…と帰るのです。
何度か話をしていると、虫やホコリが隙間から入りそうだと蓋の隙間を来にされていると分かりました。それで、悩んだ末のご発注をいただいた時に、『開閉のしやすさが落ちても構わないので、隙間を極力減らす』オーダーを出しました。
開け閉めがきつ過ぎるようなら、削って調整してもらえばいい。毎日使うものですから、感覚的な満足は大切な要素。
上がってきた米びつの蓋の開け閉めの固さ具合は丁度良かったようで、ご満足いただいてお買い上げいただきました。私も、喜んで頂いてとてもうれしかったです。
大企業や大手メーカーですと、こういう細やかな対応は効率的ではないのでやってくれないところが多いです。環のお取引先は、手工芸の作り手。使う方ひとりひとりを思って対応してくれます。
環は『取り次ぐ』という行為を致します。
お客様がどんな風にして欲しいのかを教えて下されば、私は作る側に、誤解がないようにお伝えできます。素材、作り方、価格、そういうものを作り手と相談しながら、お客様の欲しい物を作ってもらう手助けを致します。
私の店の方向性は今のところ2つ。
ひとつは、作り手と使い手を結ぶこと。
地方のいいモノを仕入れて紹介したり、それはこれからも続けていく軸です。
もうひとつは、オーダーメイドを楽しんでいただくこと。
モノに自分を合わせていくのではなく、自分に合うモノを作ってもらい、長く愛用して楽しむ。そういうつなぎをどんどんしていきます!
ということで、みなさんのご相談をお待ちしております。
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