おおかみこどもの雨と雪

知人オススメの「おおかみこどもの雨と雪」見てきました。

以下、ネタバレしてますので、読む方はご注意。


のんびりした雰囲気なんだけど、非常にテンポが良かったのでどんどん惹き込まれてしまいました。とても濃い内容だったと思います。大人が見て楽しめるというか、感動出来る内容でした。

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私は44だから、子どもの気持ちも、大人の気持ちも、どっちにも感情移入が出来るせいで、随所で泣けて仕方がなかったです。

 

狼と人間という2つの世界を、行ったり来たりではなく、結局はどちらかを選んで生きて行かざるをえないという設定も、私の人生のいくつかの場面にかぶるような気がして、これまた感情移入。


狼として山で暮らすことを選び、母・花を置いて去ろうとする息子・雨の後ろ姿に、母としての納まらぬ胸の内を絞りだすように「まだ(雨に)何もしてあげられてない!」と叫ぶシーンが切なかったです。


息子・雨は母・花から、これまでたくさん愛情をもらったから自分を肯定して、自信を持って旅立つ気持ちになったはずです。「そんなことない!たくさん愛してもらった!」って言いたかったろうな~と、私が雨なら…と妄想。


狼を選んだら、もう母に何も返すことが出来なくなることを、あの場面で悟ったろうし、それでも行くという覚悟を自分で確かめたと思います。

 

雨はチャレンジする若者そのもの。

今の自分にも通じるものを感じました。


娘・雪は人間として生きることを選びましたが、周りにいる他人(人間)の存在を愛していることと、母以外の他人(人間)が狼である自分の存在も認めてくれた人が大きかったんじゃなかろうかと思います。

 

娘・雪は母以外の他人(多分、初恋の相手)が狼だと受け入れて誰にも言わない(=お前を大事に思っているから)と言ってくれたから、私は狼だからここ(人間界)では隠れて秘密を持って生きていかなくてはいけないという制限を、心理的に外せたんだろうと思います。

 

出会う人、出会う出来事によって、

人の感じ方は非常に影響を受けるもの。

 

息子・雨も娘・雪も、母の愛に包まれる中で自分を探し、他者との関係性の中で自分の道を見つけたという点が印象的でした。私は44だけど、これからだっていろんな人と出会って、いろんな出来事を体験して、たくさん影響を受けて行きたいです。

 

目が溶けるほど泣いたのは久し振り。

いい映画だったな~