今日はみなさんが普段あまり目にしないものをご紹介します。題して「おひつの脂汗」爽やかさのないタイトルで申し訳ありません(笑)
お店でお取扱いしているおひつは椹(さわら)のおひつです。中川木工芸比良工房の中川周士さんの作ったおひつ。上品で洗練されたフォルムが美しいおひつで、私は3合サイズを使っているのですが、ビジュアルだけでなく使っても軽くて扱いやすいおひつです。
(中川周士さんは金魚の深堀隆介さんとのコラボ作品を作られたとか。7/18~24大阪梅田の阪神百貨店にて個展開催。お近くの方はぜひお運び下さい。中川さんの端正な桶に深堀さんの金魚、艶めかしいことでしょう。私も見たいです!)
おひつは普段使っていると洗っては乾かしての繰り返しですが、お店で陳列しているおひつは少々お高いこともあり、鎮座ましましております。すると、ご覧のように、木肌から分泌される油分が見えてくることがあります。
この紙は、中川さんから納品いただいた時に、油分を良く吸うので入れておくといいですよと教えていただいたもの。かれこれ8ヶ月かかってこのようなポツポツと見える状態までになりました。
油分にはさわらの木の香りの成分が含まれているので、いい香りがします。そして、粘っこい感触、ベタベタします。
紙を外して見ると、木肌から油が滲んでいるところもあれば、全くそんな気配が見えないところもあって、面白いですね。この油分は、消毒用エタノールで拭き取ると木肌から落ちるそうです。
この紙は、ちょっと面白いので1枚取っておこうと思います。ご覧になりたい方は、店主にお声掛け下さい。
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