店を臨時休業し出かけた先は、福井県のアンテナショップ「南青山291」。こちらの2Fで、福井県の陶器、ガラス、和紙、漆、書画の作家さんが「福時」と題して催事イベントを行なっておりまして、お目当ての方がお二人参加されていたので会いに出掛けました。
お一人は、glass atelier えむにの水上さん。
うちのお店では「D-line」の片口とぐい呑みと一輪挿しの「Plants」、「雲の器」に白の蓮の花がついた「香水瓶」、干支のオブジェを扱っております。
奥様のミユキさんとは面識があるのですが、水上さんとはまだお会いしていなかったので、会って話して見たかった方。
私はガラス作りに関する知識はあまりありません。今までの人生では「こんなモノが作りたいです」とメーカーさんに相談する立場でしたから、そこはプロにお任せすることで蓄積してこなかった部分でもあります。
とはいえ、見た目よりも作り方のバリエーションがありそうだというぐらいは分かっていました。例えばですけど、これしかやりようが無い方法を使う方もいれば、複数やり方があるがひとつを選ぶ方もいる。技量によっては方法は分かっていても、ひとつの方法しか選べない、とかね。
私のえむにさんの印象は、どうやら非常に多彩な方法を用いることが出来る知識と技術と勘所があって創作の幅が広い。なので、いろんな用途、いろんな形状のものを作っているのですが、どれもちゃんと使い勝手がいいし、美しいデザイン。統一感、一貫した世界観があると思います。
えむにさんは水上さんとミユキさんのニコイチですからね。それで、ミユキさんだけでなく、水上さんとも話をしてみたかったのです。
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お目当てのもうお一方は長田製紙所の長田さん。
長田さんはFBでえむにさんつながりで知り合いまして、とにかく見たことも無いような和紙を漉く方だなと驚いたのを覚えています。
百貨店やホテル、レストランのインテリア、展示会のブースの内装材、変わったところではパリコレのクチュール素材など手がけている方。
長田さんの美的感覚は、立地の田舎度と反比例してる感じで鋭いし洗練されている方だと思っていました。仕入相談で電話でやり取りした時に「ユーモアのある方だな~」という印象が加わり、絶対会ってみたい方でした。(ゴメンナサイ。越前市大滝町を馬鹿にしているつもりはないのですが、分かりやすい表現として田舎、と言い切ります。)
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私達、普段からFacebookでお互いの投稿を眺めているせいか、とても初めて会うハードルがとても低かったかもしれません。会場に向かうまでは仕入の相談とかムニャムニャ考えていたのですが、目の前に立ったらそういうのが頭から外れてしまいました。飛んじゃった。
生身に会って感じるものを味わうことの大切さをつい最近も感じたばかりです。せっかくだからお人柄に触れる時間に重点を置いて、会話を楽しみました。
40過ぎると、瑣末な話題で話す合間も「この方は暖かいな」「理知的な話の運びをする方だな」「実は人懐っこい?」「ああこの仕事楽しんでるんだな」なんて相手を読み取るものです。会えて良かったと思います。
それにしても、FB効果すごいです。
ほんとに初めて会った気がしない気分になってました。すごくよく知ってて仲が良い気分になりましたから、態度に気をつけないといけないなと帰宅してから思いました。
大人の礼節、守れてたかな?ちょっと怪しい初対面でした。次は、福井で会えたらいいなと思います。
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